水で薄めて飲む、急いで飲む、飲み過ぎるなど

健康に気をつけている女性の多くが日常的に飲んでいるのが「白湯(さゆ)」です。
白湯というのは飲みやすい温度にまで適度に冷ましたぬるま湯のことで、一旦沸騰させることにより水道水のカルキ臭が抜けまろやかな飲み口になります。

白湯が注目をされるようになったのはヨガの影響で、インドの古典医学であるアーユルベーダでは白湯を飲むことにより腸内の未消化物を早く体外に出すことができるとしています。
女性の多くが悩んでいるのが便秘症状であることから、ヨガ習慣に白湯を加えることにより、毎日の便通を快適にして肌荒れを防ぐことができるという効果があるのです。

しかしそんな便利な白湯ですが、実は間違った飲み方をしてしまっている人が多くいます。
白湯はただ水を沸騰させて冷ましたものと思ってしまいがちですが、きちんと効果のある白湯を用意するのはそれほど簡単なことではありません。
といっても本格的なお茶の作法のように面倒な手間のかかるようなものでもありませんので、ちょっと毎日の習慣で気をつけてみましょう。

まず白湯の効果を妨げてしまうこととして、一番注意したいのが「水で薄めて飲む」というということです。
適温に冷まそうと思っていたけど時間どおりにうまく適温になってくれなかったという時には、ついほかの冷水を入れて温度調節をしたくなります。
ですがそうした水の混入は白湯の本来もつエネルギーのバランスを崩してしまうことになるので、効果が正しく受けられなくなってしまうのです。

次に、慌てて水分補給をするようにごくごくと飲んでしまうのもNGです。
白湯は体にゆっくり吸収させることに意味がありますので、できればゆっくり椅子に座って、すこしずつ味わって飲みましょう。

また効果をたくさん得たいからといってガブガブとたくさん飲むのもいけません。
お腹いっぱいになるまで飲んでしまうと、胃が張った状態になってしまいますので、それがかえって胃腸に負担をかけて循環を阻害してしまう危険があります。

正しい白湯を飲むタイミング

正しい白湯の作り方の基本は、まずやかんでお湯を強火で沸かしてから冷まして飲むというものです。

小さめのやかんに、飲む分量より少し多めに水を入れて火にかけ、短時間で沸騰をさせたら蓋をとって10~15分ほどゆるく熱し続けます。
できればその間少しずつ火を弱くしていって、50度くらいにしてから少しずつ飲むようにしていきましょう。

朝起きがけに飲むのがおすすめですが、早朝は忙しくてじっくり白湯を作っている時間がないという人は、まとめて作っておいてポットに保温しておくということもできます。
火にかける以外にも、電熱ポットや電子レンジを使っても大丈夫です。