ちょっと待って!その資格本当に必要?
妊娠や出産を将来的に考えている女性なら、まず自分のキャリアを長い目で考えることが必要です。
残念なことに現在の日本の社会構造では、女性のキャリアは基本的に自己責任扱いとなっています。
どういったキャリアを目指していくかということは、自分の責任で計画していかなければいけません。
キャリア中断を経てなお自分らしく仕事をしていくためには、まず一生仕事をしていくための技能を身につけることが大切になってきます。
そのためにおすすめなのが資格の取得です。
資格を持つことで独占的に業務を担当できるようにしておくことにより、仮に一時的に休職という形をとっても、その後復職をしやすくなります。
将来のキャリア形成を考えて資格を取得しておくことは大いに推奨されることですが、ただ資格さえとれば、それですべて上手くいくと考えてはいけません。
というのも、資格試験はその時期に流行というものがあり、人気の高い資格や比較的難易度の低い資格は大量に資格者がいることから、実際にはほとんどキャリア形成に役立たないということもあるからです。
また資格を取得しただけの時点では実務面で即戦力になることがないので、まず未経験者OKという職場を探してゼロからスタートをしなければなりません。
資格取得をゴールとするのではなく、スタートラインに立つために取るのだという気持ちは忘れないでいてください。
キャリアアップに役立つ資格
もしこれから就職を考えているという人なら、今後需要が高まる業界の資格を取得するのがおすすめです。
特に女性資格者を多く求めている業界として、法律系や企業関連の業務があります。
これらの業務は、基本的に顧客からの依頼を受けてその内容に応じた業務をしていくという、高いコミュニケーション能力が求められるからです。
資格だけでなく英会話スクール等に通い実務的な英語を身に付けておくこともプラスになるでしょう。
英語の知識が現状ほぼ無く一から学びたいという人は初級のレッスンから始めてみましょう。
資格を学び始める時には初めから「難しすぎるのではないか」という壁を作らずまずは挑戦してみることが大切です。
また法律系や企業系の仕事はこれまで男性の仕事という印象が強かったことから、女性の参入がしやすくなっているということも関係しています。
具体的には中小企業診断士や税理士、公認会計士、行政書士といったものです。
これらはかなり取得の難しい難関資格ですが、取得後の求人を見つけやすく待遇を良いものにしやすいというメリットがあります。
一般職として復職を考えている人なら、基本的なオフィス能力があることを示すことができる実務資格がおすすめです。
汎用性の高い民間資格としては、簿記検定やビジネス会計検定、秘書検定といったようなものがあります。
オフィス系事務の仕事ではパソコンを用いた業務が中心になりますので、基本的なパソコンリテラシーの高さを証明することができる検定試験なども、履歴書への記載でインパクトを与えることができるでしょう。